初心者必見オススメミステリー小説5選
おはようございます。
こんにちわ。
お疲れ様です。
アオシュウです(@aoshudesu)
本ブログ「アオシュウのブックストア」の投稿本数が100本を超えました。
まだアクセス数や読者は少ないですが、今後も細々と更新できればと思っております。
まずは100本投稿記念としてオススメミステリー本5選をまとめました。
「これからミステリー小説読もうかな」、「ミステリー小説の数が多すぎて何を読めばよいか分からない」
そんな貴方にオススメしたい5冊になります。
目次
◆2020~2021 初心者入門オススメミステリー
メディウム
作者:相沢沙呼
あらすじ
推理作家として難事件を解決してきた、
香月史郎(こうげつ しろう)
心に傷を負った女性、城塚翡翠(じょうづか ひすい)
彼女は霊媒であり、憑依などで死者の言葉を伝えることができる。
しかし、そこに証拠能力がないため、香月は翡翠の霊視の力を論理の力と組み合わせながら、事件に立ち向かう様が描かれております。
その一方、巷では連続殺人鬼が次々と、人を殺めていた。
一切の証拠を残さない、殺人鬼を追い詰めれるのは、翡翠の霊媒の力のみ。
だが、じりじりと殺人鬼の魔の手が彼女へと迫っていた・・・
レビュー
とりあえず、何が何でも最後まで読んでください。
一字一句がすべて伏線です。
もし途中で「ちょっと読み飽きたな」となったら、
流し読みで構いませんので最終話までたどり着いてください。
そして、最終話だけ全力で読んでください。
もし、あなたが本冊を読み終えたとき受ける衝撃度は計り知れないでしょう。
屍人荘の殺人
作者:今村昌弘
あらすじ
神紅大学ミステリ愛好会の葉村譲と会長の明智恭介は、曰くつきの映画研究部の夏合宿に加わるため、同じ大学の探偵少女、剣崎比留子と共にペンション紫湛荘を訪ねた。
合宿一日目の夜、映研のメンバーたちと肝試しに出かけるが、想像しえなかった事態に遭遇し紫湛荘に立て籠もりを余儀なくされる。
緊張と混乱の一夜が明け―。
部員の一人が密室で惨殺死体となって発見される。
しかしそれは連続殺人の幕開けに過ぎなかった…!!
究極の絶望の淵で葉村は、明智は、そして比留子は、生き残り謎を解き明かせるか?!
レビュー
2020年に浜辺美波さん、神木隆之介さんを主演に映画化をされた一冊になります。
流星のごとく現れた新人作家・今村昌弘さん。
「ミステリー×〇〇」
まさかの組み合わせで、
読者を裏切る予想外の展開はビックリしました。
ぶっ飛んだまさかの要素と、ミステリーを組み合わせてますが、上手にまとめてミステリーの枠から飛び出ないように融合させてすばらしい作品でした。
3作目が2021年夏ごろに出るらしいので楽しみにしてます。
魔眼の匣の殺人
作者:今村昌弘
あらすじ
2で書いた「屍人荘の殺人」の続編になります。
その日、“魔眼の匣"を九人が訪れた。
人里離れた施設の孤独な主は予言者と恐れられる老女だ。
彼女は葉村譲と剣崎比留子をはじめとする来訪者に
「あと二日のうちに、この地で四人死ぬ」と告げた。
外界と唯一繋がる橋が燃え落ちた直後、予言が成就するがごとく一人が死に、閉じ込められた葉村たちを混乱と恐怖が襲う。
さらに客の一人である女子高生も予知能力を持つと告白し――。
レビュー
「屍人荘の殺人」の続編で第二弾の作品です。
がっつり、ミステリー好きの人は「屍人荘の殺人」より楽しめるのではないかなと思います。
典型的なクローズドサークルの物語です。
本書の結末は「衝撃」という爆弾が2回、頭に落ちてきます(笑)
真実の裏に、真実あり。
続編読みたい欲を読んだ瞬間に発生させる、いやらしい作品でした(笑)
代償
作者:伊岡瞬
あらすじ
平凡な家庭で育った小学生の圭輔は、ある不幸な事故をきっかけに遠縁で同学年の達也と暮らすことに。
運命は一点、過酷な思春期を送った圭輔は、長じて弁護士になるが、逮捕された達也から依頼が舞い込む。
「私は無実の罪で逮捕されました。どうかお願いです。私の弁護をして頂けないでしょうか」
裁判を弄ぶ達也。
巧妙に仕組まれた罠。
追い詰められた圭輔はこの悪に対峙できるのか?
レビュー
伊岡さんはこの作品限らず、いやミス作品が非常に多い印象で、その中でも特に印象が強い作品でしたので選択致しました。
本冊は読者を引き込む良い意味で胸糞悪い話です。
話がえぐ過ぎて、目を背きたくなるシーンがいくつもあります。
しかしながら、テンポの良さ、続きが気になる展開はドス黒い気持ちとは裏腹に一気読みしてしまいます。
ちなみに前半読み終えた時、主人公かわいそ過ぎるとなって、深呼吸して一回、本を閉じました(笑)
悪役の達也が狡猾で頭が切れ、容量が良いのに対して、主人公・圭輔がパッとしない感じがまた良く、物語の面白さを引き出しています。
物語を通して(特に前半)主人公の圭輔がどんくさいかつ、パッとしないので、達也にやられ放題です。読んでいてすごくイライラしました(笑)
しかしながら、この立ち位置やキャラだったからこそ、話に重みを持たせる事ができ、昼ドラのような面白さがあったのかなと思います。
達也の根っからのヴィランっぷりは本書の見所です。
天久鷹央シリーズ
作者:知念実希人
神話の密室 天久鷹央の事件カルテ (新潮文庫nex(ネックス)) [ 知念 実希人 ]
神話の密室ー天久鷹央の事件カルテー(新潮文庫)【電子書籍】[ 知念実希人 ]
あらすじ
時には中学生に間違われることもあるが、27歳で天医会総合病院統括診断部長と病院の副院長も兼務しており、超人的な記憶力・計算、知能を要する天久鷹央と所謂、一般人の天久鷹央の部下でもある内科医の小鳥遊優。
二人のもとに舞い込む不可解な奇怪な事件。
凸凹コンビが夫婦力?を駆使して事件を解決していく作品で、笑いあり、ミステリーありの抱腹絶倒の物語集です。
レビュー
本書の見所は、センシティブかつ不可解な事件を現役医師の知念さんが医療のエッセンスを加えて緻密に物語を構成しているところです。
毎回、仕組まれたトリックには驚かされること間違いなしです。
また、天久と小鳥遊の夫婦のようなやり取りはコメディドラマのようでクスっと笑ってしまうこと間違いなしです。
いつか、天久と小鳥遊が結ばれることを心の底から願っています(小声)
最後に
正直ここに書ききれないほど紹介したい作品がありますが特に印象が残った作品をまとめてみました。
今度はオススメの作家さんとその作品をまとめた記事を書ければと、さっき思いついたので、また時を見てまとめ記事を書きたいと思います。
ぜひ、このブログを読んだ方からもお勧めの作品を教えて頂けますと幸いです。
【久々の正統派医療どんでん返しミステリー】傷痕のメッセージ 著者:知念実希人
おはようございます。
こんにちわ。
お疲れ様です。
アオシュウです(@aoshudesu)
知念実希人の最新作「傷痕のメッセージ」を読み終えたのでレビュー書いていきます。
謎過ぎる故人の体内メッセージと、過去と現在の事件が複雑に絡み合う物語です。
知念作品で久しぶりにどんでん返しの「してやられた感」を味わいました。
まさかの結末は読めば必ずビックリすると思います。
以下詳細です。
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目次
☆傷痕のメッセージ
著者:知念実希人
あらすじ
「死んだらすぐに遺体を解剖してほしい」
医師の千早が父の遺言に従い遺体を解剖すると胃の内側に暗号が見つかった。
28年前、連続殺人事件の犯人を追うために父が警察を辞めたことを知った千早は病理医の友人であり指導医でもある紫織と胃に刻まれた暗号を読み解こうとする。
時を同じくして28年前の事件と似通った殺人事件が発生。
胃に残された暗号と迷宮事件。
絡み合う謎を、千早と紫織の医師コンビが解き明かす。
書評
ガンで死亡した主人公・千早の父が何故か生前に遺体の解剖を希望しており、千早は嫌々ながらも解剖をしてみると胃の中から謎の刻まれたメッセージが見つかる。。。
ミステリー好きの私にとっては、このあまりにも不可解な始まりの時点で本誌の購入を決意しました(笑)
自分の胃にメッセージを残すのは普通では絶対あり得ないことで、あり得ないことをわざわざする主人公の父親は絶対何かある。
この怪しい感じなに?という登場人物が探り探り葛藤していく姿が描かれた冒頭はすごくワクワクしました。
読み進めていくと過去の事件と現在進行形で起こる事件が複雑に絡み合っていき、とんでもない真実が見えてくるという結末です。
医者の知念さんだからこそできる、医療的な根拠を取り入れ物語の真実を読者に突き付けるあたりは、さすがだと思いました。
本作では誰が事件の犯人かというのも大事ですが、主人公と故人の主人公の父の過去や二人の関係性もポイントです。
間違いなく一気読み必須の一冊です。
最後に
知念さんは現役の医師のため、全作品通じて医療の言葉などが、比較的多く出てきます。
たまに、分からな過ぎて読み流しをしていますが、医者はこれよりさらに専門的なことを理解していると思うと、普通にすごいなと読みながら感心させられますし、高給を貰って当たり前ですなと感じます。
毎回自分のかかりつけ医の方をもっとリスペクトしようと思わされます(笑)
【もし、悪党が手を組んだら最強になります】もしも俺たちが天使なら 著者:伊岡瞬
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こんにちわ。
お疲れ様です。
アオシュウです(@aoshudesu)
今回は伊岡瞬さんの「もしも俺たちが天使なら」を読み終えたので書評を書いていきます。
今まで伊岡さんの作品はドロドロのサスペンス兼ミステリーしか読んだことが無かったのですが、本作はクライムノベル作品で初めて読む作風で非常に新鮮でした。
以下内容詳細です。
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目次
☆もしも俺たちが天使なら
著者:伊岡瞬
あらすじ
セレブからしか金をとらない、詐欺師・谷川涼一。
”ヒモ歴”更新中だが喧嘩は負け知らずの松岡捷。
不始末で警察を追われた元刑事・染井義信。
はみ出し者三人の前に美しい娘が現れ、「変な男に実家を乗っ取られそう」と助けを求めてきた。
彼女は何者か?
怪しい男の背後で動く組織とは?
渋い、はみ出し者3人の熱い友情と、闘い模様は必見。
書評
一流の詐欺師、腕っぷしが強いイケメン、正義からはみ出してしまった元刑事。
この三人がひょんなことから手を組み、実体もあるか定かではない黒い組織に挑む。
こんな映画みたいな展開の作品、男性なら特にワクワクしませんか?
大丈夫です。その期待を裏切らない作品です。
詐欺師・谷川を中心に何も変哲がなさそうな家族の小さい謎に踏み込むが、その一歩は関西を拠点とした大きい詐欺集団が絡んでいる大きな謎への一歩だった。
詐欺集団VS詐欺師・谷川の、裏の裏を掻いてくる闘い模様は本作の大きな見所です。
テンポの良い文章の中に、意外に重要なカギが詰められているかもしれないので、読む際はお気を付けてお読みください(笑)
また、詐欺師の谷川、腕っぷしの松岡、元刑事・染井、三人それぞれの視点で物語は描かれており心情や背景が分かりやすくなって、謎解きへの拍車をうまくかけている所も良かったです。
最後に
私事ですが、次のブログが丁度100本目の記事になります。
なんだかんだ言って、「書いたなー」とか思いつつも、いまだに自分の文書作成スキルに絶望したりしています(笑)
次回は今まで読んだ作品の中からオススメ作品を5選~10選して、まとめ記事を書きたいと思います。
ぜひ、これから「本を読んでいきたい」とか「ミステリー興味あるけど作品多すぎて何から読めば良いか分からない」という人の手助けになればと幸いです。
次回もお楽しみに!