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【首都圏連続不審死事件をモデルにした作品】蟻の菜園-アントガーデン- 著者:柚月裕子

おはようございます。

こんにちわ。

お疲れ様です。

 

アオシュウです(@aoshudesu

 

今回は柚月裕子さんの「蟻の菜園-アントガーデン-」を読み終えましたので感想書いていきます。

 

最後の解説で「これは首都圏連続不審死事件を元に描かれている」と書いてありました。

 

事件を調べてみたら、実際の事件の概要と本書で描かれている事件、瓜二つでした。

 

まさに事実は小説より奇なりです。

 

実際の事件の記事を読んだだけでも、すごい事件だなと思わされます。

 

さらに、その事件に柚月裕子さんのスパイスを加える事により、より洗練された物語になっておりました

 

実際に起きた「首都圏連続不審死事件」を検索して読むのもオススメです。

 

以下内容詳細です

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目次

 

☆蟻の菜園-アントガーデン-

著者:柚月裕子

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蟻の菜園 -アントガーデンー(1) (角川文庫) [ 柚月裕子 ]

 

 

あらすじ

結婚詐欺の容疑で介護士の円藤冬香が逮捕された。

 

婚活サイトで彼女と知り合った複数の男性が相次いで死亡していたのだ。

 

しかし冬香は容疑を否認。

アリバイも完璧だった。

 

美貌の冬香の身に一体何があったのか?

 

関心を抱いたフリーライターの今林由美が冬香の過去を追い北陸に向かうと、30年前に起きたある未成年事件にたどり着く。

 

由美は未成年事件で父親を刺した少女と冬香との関連を疑うが、証拠なく暗礁に乗り上げてしまう・・・

 

レビュー

本誌で印象に残っているセリフがあります

 

それは「十の真実があっても新聞には一しか載りません。でも残りの九にこそ、当事者にしか分からない真実があると思います。私はその九を記事にしたいんです。」です。

 

ぜひ、今のマスコミにはこの言葉を送りつけたいですね(笑)

 

話を戻しまして、本書もこちらのセリフの通り首都圏連続不審死事件の九の部分を柚月裕子さんによって記事という名の本にされております。

 

事件当事者の背景と過去、そして現在進行形で起こった事件を重ね合わせた人間物語を楽しむ作品に仕上がってます。

 

また本書の構成は少し変わっており、主人公の今林由美と事件の当事者(犯人らしき人)過去のパートが交互に配置されています。

 

なんとなく、物語の展開は掴めそうだなーと思いつつ読んでいると、急に二人称の語り口になるパートが入っており読者を混乱させます。

 

二人称の語り口の「あなた」は一体誰なのか?

この「あなた」は物語の真実の重要なフックになります。

 

実際の首都圏連続不審死事件に極上のスパイス柚月裕子さんを加えた物語は最高でした。

 

最後に

今日はクリスマスイブです(12/24に書いています)

 

ぼっちなので本屋によって本を買ってまっすぐ帰ろうと思います。