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【謎の会員制の探偵倶楽部とは?】探偵倶楽部 著者:東野圭吾

おはようございます。

こんにちわ。

お疲れ様です。

 

アオシュウです(@aoshudesu

 

東野圭吾さんの「探偵倶楽部」を読み終えたので、書評ブログ書いていきます。

 

東野ミステリーの真骨頂かなと思わせる作品でした。

東野圭吾作品の良いところを「ギュッ」と凝縮した一冊です。

 

以下内容詳細です。

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目次

 

☆探偵倶楽部

著者:東野圭吾

 

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探偵倶楽部 (角川文庫)

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あらすじ

「お母さん殺されたの」

 

学校から帰ってきた美幸は家で母が殺害されたことを知らされる。

 

警察は第一発見者である父を疑うが彼には確かなアリバイがあった。

 

しかし、何か隠し事をしているかのような家族の言動に不審を抱いた美幸は、VIP専用の調査機関〈探偵倶楽部〉に調査を依頼する。

 

その結果明らかになった意外な真相とは?

(「依頼人の娘」より抜粋)

 

・偽装の夜

・罠の中

依頼人の娘

・探偵の使い方

・薔薇とナイフ

 

短編5話収録のミステリー作品集

 

レビュー

物語一話一話、癖がなく、スっと読める作品集でした。

 

基本的に話の舞台などが家族、会社仲間など、ありきたりな舞台で狭い狭域で話が展開されます。

 

どうしても登場人物などが限られるので、有りがちなトリックや展開になりそうだなとか思いながら読んでいたんですが、そこは「さすが東野圭吾」でした。

 

しっかり裏切っていく展開を用意してくれております。

 

何が言いたいかかと言うと・・・

 

ただ、AがBを殺すみたいな話ではないのです!!!!

 

と声を大にして言いたい。

この気持ち読んだら絶対理解していただけると思うので、読んで体感してください。

 

そして、もう一つ良かったなと思ったポイントは、主人公の探偵倶楽部の探偵の物語になっていない所です。

 

この作品は被害者やそれを取り巻く周りの人の情景や感情の移り変わりなどが話の本質であり魅力です。

 

探偵倶楽部の探偵はあくまで物語のピースの一つで、当事者の家族や仲間の切迫した状況や心情の移り変わり、置かれた事情など物語の本質を存分に引き立ててくれています。

 

一話一話「話を楽しむ」ことができるのが、この作品集の魅力です。

 

最後に

この物語の刊行日が1996年と今から約25年前となっております。

 

なんと、私が赤さん時代に刊行された作品です。

 

でも当時赤さんだった私が、こうして大人になって世代を超えて読んでも楽しめるのも東野作品の魅力かなと本作品を読んで改めて思いました。