【12か月連続刊行企画の5月の一冊】カインの傲慢 著者:中村七里
おはようございます。
こんにちわ。
お疲れ様です。
アオシュウです(@aoshudesu)
今回は5月末に発売された中村七里さんの作品
「カインの傲慢」のレビューしていきます。
「正義」とはなんぞや?
という事を考えさせられる一冊です。
前作の「合唱」が爽快感溢れる作品で
「カインの傲慢」はディープで心に深く刺さる作品だなと感じました。
以下詳細です。
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☆カインの傲慢
著者:中山七里
あらすじ
この事件の最大の犯人は「貧困」だ---
練馬区の公園で少年の死体が発見された。
調査の結果、少年は中国人だと判明。
しかも死体からは臓器が持ち去られていた。
捜査一課の犬養隼人は後輩の高千穂明日香と共に捜査に乗りだす。
少年の家は最貧困層の家庭だった。
日本、中国の養子縁組を仲介する不審な団体の存在も明らかに・・・。
そのころ、都内では相次いで第二、第三の死体が見つかる。
そして、被害者たちの共通点は「貧困」だった。。。
レビュー
本書は臓器売買をテーマにした作品になっております。
ミステリー小説というよりドキュメンタリーのような社会派小説の印象を受けました。
それぞれが掲げる「正義」がごちゃまぜになり
物語を読み終えたとき、結局誰が正しい人間だったかが分からなくなるカオスに陥ります。
事件の黒幕=悪
という考えが本書ではストレートに当てはまらない。
もし私が本物語の被害者のような貧困家庭で生まれ、
家族にも難があるような立場だとしたら多分同じ行動を取っていたと思います。
社会の闇について考えさせられる、、、
カインの傲慢はそんな物語です。
最後に
中山七里さんの作品に最近ハマり気味です。
作品まだ全然読んでないですが。。。笑
少しでも追いつくために12か月連続刊行企画の3月に出版された
「夜がどれほど暗くても」購入しました。
早速今日から読んでいきたいと思います。
また読了したら感想ブログあげますので
その際は見てください!