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【SNS世代の10代~20代の人に読んで欲しい一冊】夜がどれほど暗くても 著者:中山七里 

おはようございます。

こんにちわ。

お疲れ様です。

 

アオシュウです(@aoshudesu

 

今回も中山七里さん作品の書評になります。

 

作品名は「夜がどれほど暗くても」

12か月連続刊行企画の3月に発売された一冊です。

 

 

 現在、テラスハウスの木村花さんの件で誹謗中傷などが色々問題になってます。

 

そんなネット世代、SNSが当たり前の日常で生きてきた

10代~20代の人にぜひ見てほしい一冊になります。

 

以下詳細です

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☆夜がどれほど暗くても

著者:中山七里

 

 あらすじ

 「明けない夜はない」この言葉をまさに体現したような展開でした。

 

志賀倫成は大手出版社の雑誌「週刊春潮」の副編集長で、

その売り上げは会社を支える柱だった。

 

志賀はスキャンダル記事こそが他の部門も支えているという自負を持ち、

充実した編集者生活を送っていた。

 

だが大学生の息子・健輔が、ストーカー殺人を犯したうえ自殺したという疑いがかかった。

 

坂を転げ落ちるように日常が壊れた。

 

スキャンダルを追う立場から追われる立場に転落。

そして社内左遷。

 

取材対象のみならず同僚からも罵倒される日々に精神が蝕まれていく。

 

被害者家族の娘・奈々美から襲われ、妻も家出してしまった。

 

だが、曲がりながらも被害者の娘・奈々美と触れ合ううちに、

新たな光が見え始める。。。

 

書評(ちょっとだけ結末書きますのでご注意を)

 

今回の中山七里さんの作品は

人間ドラマ8:ミステリー:2ぐらいの割合かな思いました。

 

とにかく泣ける&胸に刺さる所がたくさんあります。

 

もし私が物語の主人公・志賀のように

ある日突然、息子がストーカー殺人容疑を掛けられ

当の本人は事件後自殺をして結果として一人息子に先立たれ、

それをきっかけに妻との夫婦仲は破綻する。

 

そして加害者家族として街を歩けばスマホで撮られて、

ネットで叩かれ、目の敵にされたらと想像したら

間違いなく自殺を一回は考えるかもしれないと

読んでいて、すごく苦しかったです。

 

読んでいる時、主人公たちがあまりにもどん底に落ちすぎて

「なんとかハッピーエンドで終わってくれ」

と懇願しながらページを捲っていました。笑

 

結果としてはハッピーエンドで主人公たちがなんとか報われて終わりました。

 

読み終えた後「主人公よく頑張ったなー」(泣)と言いたくなりました。

 

もちろん小説なので、多少盛って書かれている部分はありますが、

現代社会のネットでの誹謗中傷や、正義という名の悪を振りかざす第三者

 

本書で描かれていた表現は現実世界に通ずる所があります。

 

私も含めてSNSなどが当たり前にある世の中で育っている若い人に

是非読んで頂きたい一冊です。

 

最後に

 

中山七里さんの作品=ザ・ミステリー

 

このイメージがありましたが「夜がどれほど暗くても」のような

人間物語の作品もおもしろいなと分かりました。

 

12か月連続刊行企画の次の作品

ヒポクラテスの試練」も本日あたりに発売みたいなので楽しみです。