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【技巧派イヤミス作品】本日はどうされました? 著者:加藤元

おはようございます。

こんにちわ。

お疲れ様です。

 

アオシュウです(@aoshudesu

 

久々の嫌ミス小説を読みました。

この後味悪い感じはやはり癖になります。

 

展開と構成も他の作品では類を見ない作品です。

 

嫌ミス好き必見の一冊。

 

以下詳細です

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目次

 

☆本日はどうされました?

著者:加藤元

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本日はどうされました? (集英社文庫)

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 あらすじ

E病院で入院患者の連続不審死が発生。

 

うわさを聞き付けた週刊誌のフリー記者は、独自に調査を始める。

 

同僚への聞き込みの結果、疑いは一人の女性看護師に。

 

コミュニケーションが苦手で不器用。

 

院内では仕事ができない問題児だった彼女。

 

だが証言者たちの供述に記者は違和感を覚える。

 

人間の表と裏の顔、何が真実で嘘なのか、集団社会に潜む人間の悪意を描く。

ジメジメくるミステリー小説。

 

レビュー

本作の一番のポイントは容疑者として浮上したある女性看護師の、周りの人の証言(インタビュー)のみで物語が作られている所です。

 

証言者のそれぞれの主観で語られ、作られる真実、何が真実で嘘なのかが読んでいて混乱すること間違いなしです。

 

フェイクや先入観によって作られる目に見えないモンスターが生成される様を本誌で見ることができます。

 

幽霊より人間のほうが怖いというのを分からせてくれる展開でした。

 

ミステリー好きの読者なら読んでいて終盤あたりに謎の違和感が生まれてくるはず。

 

その違和感は物語の真実に近づく重要なピースなので、最後まで忘れず読了してください。

 

最後に

本作は精神的にくる嫌ミスというジャンルに入るとは思います。

 

しかしながら、「騙され」要素も多く含んでおり、読者を驚愕させる展開は必見で、イヤミス系(精神的なやつ)が苦手な人が読んでも楽しめる作品かなと思いました。