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【倒叙ミステリーだけど最後は結局騙される】invert 城塚翡翠倒叙集 著者:相沢沙呼

おはようございます。

こんにちわ。

お疲れ様です。

 

アオシュウです(@aoshudesu

 

待望のメディウムの続篇「invert」が発売されたので購入して爆速で読みました。

 

bluemountain.hatenadiary.com

 こちら一作目の感想ブログです。(タイトルの癖が強っ)

 

前回の長編ミステリーではなく、ブツ切り短編集の倒叙ミステリーで読む前は「前回と違うのでどうかなと」思ったのですが、最後しっかり読者を騙してきてミステリーファンの心を掴んできます。

 

なお、倒叙ミステリーというのは本誌の表紙にも書いているのでネタバレではないです(笑)

 

以下詳細です

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目次

 

☆invert 城塚翡翠倒叙

著者:相沢沙呼

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あらすじ

緻密な犯罪計画により実行された殺人事件。アリバイは鉄壁、計画は完璧、事件は事故として処理される・・・・はずだった。

 

だが、そこは霊媒名探偵の城塚翡翠が許さない。

 

ひっそりと犯人たちの元に死者の声を聴く美女、城塚翡翠が現れる。

 

大丈夫。霊能力なんかで自分が捕まるわけがない。

ところが・・・

 

ITエンジニア、小学校教師、そして人を殺すことを厭わない犯罪界のナポレオン。

 

すべてを見通す翡翠の目から彼らは完全犯罪をなし得る事ができるのか?

 

レビュー

一作目の印象および展開がかなり強烈だった中、ブツ切り短編集の倒叙ミステリーにスタイルを180℃変えてきたのは正直驚きました。

 

事前情報を調べていて「大丈夫かな、面白いのかな?」とおもいましたが、心配ご無用でした。

 

さすがの技術。綺麗さっぱり裏切られました。

 

没入感がすごく、犯人が自分に成り代わったみたいで、どんどん翡翠ちゃんに追い詰められていく感じはすごく共感できました。

もはや恐怖すら覚えます(笑)

 

どの話も、あまりにも城塚翡翠がヤバすぎて途中から犯人が気の毒になってきました(笑)

 

そして最後の話の「信用ならない目撃者」はクライマックスの相応しく圧巻でした。

 

もう完全に騙され最初から城塚翡翠の手の内で転がされていました。

久々に心の底から「そういう事だったのかよ~(溜息)」が出ました。

 

ミステリー小説の現代の名作と言っても過言ではなく、友達にミステリー本を紹介するとしたらメディウム&invertを絶対紹介すると思います。

 

最後に

ここまで面白ければどうしても続編を期待してしまいます。

 

個人的な希望としては翡翠ちゃんの過去や生立ちを深堀するような話の展開だったら良いなと思っています。本作でもそこに触れることは皆無だったので・・・

 

P.S

前作の話忘れすぎていて、千和崎真が最後の話のクライマックスまで男性だと思っていましたw