【久々の正統派医療どんでん返しミステリー】傷痕のメッセージ 著者:知念実希人
おはようございます。
こんにちわ。
お疲れ様です。
アオシュウです(@aoshudesu)
知念実希人の最新作「傷痕のメッセージ」を読み終えたのでレビュー書いていきます。
謎過ぎる故人の体内メッセージと、過去と現在の事件が複雑に絡み合う物語です。
知念作品で久しぶりにどんでん返しの「してやられた感」を味わいました。
まさかの結末は読めば必ずビックリすると思います。
以下詳細です。
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目次
☆傷痕のメッセージ
著者:知念実希人
あらすじ
「死んだらすぐに遺体を解剖してほしい」
医師の千早が父の遺言に従い遺体を解剖すると胃の内側に暗号が見つかった。
28年前、連続殺人事件の犯人を追うために父が警察を辞めたことを知った千早は病理医の友人であり指導医でもある紫織と胃に刻まれた暗号を読み解こうとする。
時を同じくして28年前の事件と似通った殺人事件が発生。
胃に残された暗号と迷宮事件。
絡み合う謎を、千早と紫織の医師コンビが解き明かす。
書評
ガンで死亡した主人公・千早の父が何故か生前に遺体の解剖を希望しており、千早は嫌々ながらも解剖をしてみると胃の中から謎の刻まれたメッセージが見つかる。。。
ミステリー好きの私にとっては、このあまりにも不可解な始まりの時点で本誌の購入を決意しました(笑)
自分の胃にメッセージを残すのは普通では絶対あり得ないことで、あり得ないことをわざわざする主人公の父親は絶対何かある。
この怪しい感じなに?という登場人物が探り探り葛藤していく姿が描かれた冒頭はすごくワクワクしました。
読み進めていくと過去の事件と現在進行形で起こる事件が複雑に絡み合っていき、とんでもない真実が見えてくるという結末です。
医者の知念さんだからこそできる、医療的な根拠を取り入れ物語の真実を読者に突き付けるあたりは、さすがだと思いました。
本作では誰が事件の犯人かというのも大事ですが、主人公と故人の主人公の父の過去や二人の関係性もポイントです。
間違いなく一気読み必須の一冊です。
最後に
知念さんは現役の医師のため、全作品通じて医療の言葉などが、比較的多く出てきます。
たまに、分からな過ぎて読み流しをしていますが、医者はこれよりさらに専門的なことを理解していると思うと、普通にすごいなと読みながら感心させられますし、高給を貰って当たり前ですなと感じます。
毎回自分のかかりつけ医の方をもっとリスペクトしようと思わされます(笑)