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【学生あるある×ミステリー】ロートケプシェン、こっちにおいで 著者:相沢沙呼

おはようございます。

こんにちわ。

お疲れ様です。

 

アオシュウです(@aoshudesu

 

今回は相沢沙呼さんの「ロートケプシェン、こっちにおいで」を読み終えたので、書評書いていきます。

bluemountain.hatenadiary.com前回読んだ「午前零時のサンドリヨン」の続編作品になります。

 

甘酸っぱさと、学生時代の懐かしさが込み上げる作品です。

 

主人公・須川君の誠実だけど、クスッとしてしまうキャラは前作に続き読者に安心感とちょっとした笑いを与えてくれます。

 

午後三時のおやつの時間に読みたい本かなと思います(笑)

 

以下内容詳細です。

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目次

 

☆ロートケプシェン、こっちにおいで

著者:相沢沙呼

 

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ロートケプシェン、こっちにおいで (創元推理文庫)

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あらすじ

せっかくの冬休みなのに、酉乃初とは会えずに悶々と過ごす僕をクラスメイトの織田さんはカラオケへと誘う。

 

当日、急に泣きながら立ち去ってしまった彼女にいったい何があったのか?

 

学内では「赤ずきんは狼に食べられた」と書き残して不登校となった少女を巡る謎が・・・。

 

僕は酉乃に力を借りるべく「サンドリヨン」へと向かう。

 

女子高生マジシャン・酉乃初の鮮やかな推理第二弾。

 

書評

本作は学園物の作品なので、人が殺されたり、シリアルキラーが出てきたりしませんが、何気ない高校の日常と推理をうまく組み合わせた作品となっております。

 

読者の皆様も「あー、こんなことウチでもあったなー」など学生時代を思いだしながら読み進めること間違いなしです。

 

何より、本作の一番の魅力は登場人物です。

 

マジックがすごく上手で、その観察力は目を見張るものがある探偵。

しかしながら一人のクラスメイトとして素直な女の子で、人のためにいろいろと頑張れる酉乃。

 

ヘタレで不器用で女の子の太ももが大好き。

でも、単なる小心者、変態ではなく随所で誠実な一面も掛け合わせている須川君。

 

須川君の言動は「おー!やるやん」と思う所もありつつ、「何やってるの(笑)」とクスッとしてしまう場面も多く、何度も笑わされます。

 

エンディングとして「話がすべて繋がった」という驚きだけではなく、真実が判明することにより当事者の情景や思いが見えてきます。

 

その思いなどは大なり、小なり、誰しもが一度は味わったことがあり、共感できると思います。

 

最後に

酉乃と須川君の恋の行方はいかに!?

 

というのが本シリーズの一番の見所かなと思います(笑)

 

まだこの作品の第三弾は出てないっぽいですが、第三作がもし刊行されるとしたら、何とか酉乃と須川君は結ばれてほしいと、せつに願っております。