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【相沢沙呼さんのデビュー作品】午前零時のサンドリヨン 著者:相沢沙呼

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 私の中のミステリー小説ランキングベスト3に入る、「メディウム」の作者、相沢沙呼さんのデビュー作「午前零時のサンドリヨン」を読み終えたので書評していきます。

 

すごい個人的な偏見ですが、学園物の小説はすごいおもしろいか、すごいつまらないの極端に分かれると思っており、あまり期待していなかったのですが、ものの見事に期待を裏切ってきました。

 

表紙や概要からは想像できない、意外にがっつりミステリー好きな人が楽しめる作品かなと思いました。

 

以下、内容詳細です。

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目次

 

午前零時のサンドリヨン

 著者:相沢沙呼

 

 

午前零時のサンドリヨン (創元推理文庫) [ 相沢沙呼 ]

価格:836円
(2020/11/23 19:53時点)

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あらすじ

ポチこと須川君が一目ぼれしたクラスメイトの女の子、不思議な雰囲気を持つ酉乃初は、凄腕のマジシャンだった。

 

放課後にレストラン・バー「サンドリヨン」でマジックの腕を磨く彼女は、学内の謎を抜群のマジックテクニックを駆使して解いていく。

 

それなのに人間関係には臆病で心を閉ざしがち。

 

須川君は酉乃との距離を縮められるのか?

 

4話の作品が収録された、酉乃と須川を中心にした学園ミステリー物語。

 

 

書評

 

本誌の表紙に「苦くて甘くて、最高に愛しい、恋と謎が止まらない!」と書かれています。

 

本屋でこの本を見つけたとき、「胡散臭っ!(笑)」と思いました。

 

普段だと、そう思ったら最後、購入することはないですが、前回読んだメディウムがおもしろかったというのと、特にこれと言った本もなかったので購入に至りました。

 

物語としては主人公二人が通っている高校で事件は起こります。

 

ただ人が死んだりやクラスメイトの誰かが行方不明になったりすることはないです。

 

言ってしまえば、読者の方がもしかしたら学生時代、似ている経験をしたことあるかもというような事象が描かれております。

 

そこで起こる事件とミステリー要素をうまく組み合わせており、しっかりした物語が描かれております。

 

ミステリー好きな人の心もしっかり掴める素晴らしい作品でした。

 

相沢さんの作品は「メディウム」と本作しかまだ読了しておりませんが、物語としての素晴しさも去る事ながら、女性の主人公を描くのが抜群に上手だなと感じました。

 

読み進めると、いつの間にか女性ならではでしか表現できない、主人公の魅力に釘付けになっておりました。

 

是非、ミステリー好き人に読んで欲しい作品です。

 

最後に

本誌は「手品」がテーマの一つになります。

 

実は小学生の時、少しだけマジックを習っていました。

 

やってみて個人的な感想ですが、マジックの種を覚えることより人に見せる姿など演出が大事と感じました。

 

そして何より、それが一番難しかったです。

 

またマジックやってみたいですねー