【2020年を代表するミステリー本の一冊】たかが殺人じゃないか 著者:辻真先
おはようございます。
こんにちわ。
お疲れ様です。
アオシュウです(@aoshudesu)
今回は今年の「このミステリーがすごい」「週刊文春2020ミステリー」「ミステリーが読みたい!」の三冠王に輝いた一冊、「たかが殺人じゃないか」を読み終えたので書評していきます。
今年を代表するミステリー本と言っても過言ではない一冊です。
作家の辻さんは名探偵コナンの脚本も手掛けているそうで、その実力は本物でした。
作り込まれた見事なトリックに最後うなされました。
名探偵コナンが好きな方、必読です。
以下詳細です
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目次
☆たかが殺人じゃないか
作者:辻真先
あらすじ
昭和24年、ミステリー作家を目指しているカツ丼こと風早勝利は、名古屋市内の新制高校3年生になった。
旧制中学卒業後の、たった1年だけの男女共学の高校生活。
そんな中、顧問の勧めで勝利たち推理小説研究会は、映画研究会と合同で一泊旅行を計画する。
顧問と男女生徒5名で湯谷温泉へ行く。修学旅行代わりの小旅行だった。
そこで巻き込まれた密室殺人事件。
さらに夏休み最終日の夜、台風のキティが襲来する中で起きた廃墟での首切り殺人事件。
2つの不可解な事件に遭遇した勝利たちは果たして・・・・・
著者自らが経験した戦後日本の混乱期と、青春の日々をみずみずしく描く。
レビュー
物語の舞台が戦後直後になります。
作者が御年88歳ということで実際の体験談を元に、その当時の情景が描かれておりリアリティーがありました。
登場人物の思想・考え、環境、境遇などが本書で多く出てくるのですが、細かく描かれており非常に説得力がありました。
2つの事件のトリックについては、かなり手が込んでおり、少し理解に時間がかかりました。
「これ実際可能かな?」と微妙な境界線がコナンっぽくて良かったです(笑)
タイトルの「たかが殺人じゃないか」という意味が最後「グッ」とのしかかってきます。
戦後という動乱の時代に翻弄された人々の物語は感情を揺さぶられる所がありました。
その意味はぜひ本書を読んで体感してください。
最後に
本作作者の辻さんという方がすごすぎてビックリしました。
88歳で脚本書いて、大学教授もして、小説も書いてと、バリバリすぎて将来私がこんなおじいちゃんになりたいと思えるような人でした。
これからついていきます!
(とりあえずTwitterはフォローした)
そして、辻先生はなんと、こちらの「たかが殺人じゃないか」の続編を、昭和36年を舞台で構想しているそうです。
次は今作の主人公の勝利たちが大きくなって登場したりする感じかな?
まあ、何にせよ首を長くして待ってます。
発売した際は発売日当日に購入します!!!