【感動ミステリー・佐方貞人シリーズ】最後の証人 著者:柚月裕子
おはようございます。
こんにちわ。
お疲れ様です。
アオシュウです(@aoshudesu)
今回は柚月裕子さんの佐方貞人シリーズの一作目「最後の証人」を読み終えたのでレビュー書いていきます。
今月(21年10月)4作目が出る人気シリーズです。
ミステリーの要素も楽しみつつ、その反面、非常に感動した作品でした。
現在の人気作家の柚月裕子の伝説の始まりが垣間見れる作品です。
以下内容詳細です
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目次
☆最後の証人
著者:柚月裕子
あらすじ
検事を辞して弁護士になった佐方貞人のもとに殺人事件の弁護依頼が舞い込む。
ホテルの密室で男女の痴情のもつれが引き起こした刺殺事件。
現場の状況から被告人は有罪が濃厚とされていた。
それにも関わらず佐方は弁護を引き受けた。
引き受けた理由は「面白くなりそうだから」
佐方は法廷で若手敏腕検事・真生と対峙しながら事件の裏側に隠された真相を手繰り寄せていく。
そして、7年前に起こったある交通事故との関連が明らかになってくる。。。
レビュー
まず本作の物語構成として、公判の三日間のみを描いた、かなり短スパンな物語になっておりました。
ここは本書を開いて目次を見たときビックリしました。
大体このような作品は主人公がじっくり時間をかけて自分で調査し、最終的に隠された真実にたどり着くという感じの王道の展開を序盤で崩されたからです。
劇的なストーリーの展開が無い分、事件の当事者の背景などがじっくり、きめ細やかに描かれており登場人物に感情移入することができます。
人間の理性、気持ちに訴えかけてくる作品です。
本作はよくあるミステリーのように「犯人はお前だ」、「トリックはこんなんだ!」のようなビックリ展開を推しているのではなく、犯人の背景や動機の表現に力を入れています。
ですので読み終えたときに非常に感動する作品です。
帯などから想像できませんが、ミステリー作品をあまり読まない人にも、オススメできる作品です。
最後に
柚月裕子さんの作品は恥ずかしながら、あまり読んだことがないのですがジャンル問わず色々な作品を出しているんだなと調べて分かりました。
まだ数冊しか読んでいないミーハーの意見としては主人公問わず、登場人物を細部にこだわり、深いところまで描かれているなと感じました。
多くの作品が出ているので柚月裕子作品、徐々に読んでいきたいと思います。