【ウォーキングデッド好きにオススメの一冊】鵜頭川村の事件 著者:櫛木理宇
おはようございます。
こんにちわ。
お疲れ様です。
アオシュウです(@aoshudesu)
今回は櫛木理宇さんの「鵜頭川村の事件」を読み終えたのでレビュー書いていきます
とりあえず読むタイトルが無いから適当に購入した一冊でしたが、期待を超えてきました。
購入して良かったです。
人が一番恐怖を感じるのは自然災害でも、疫病でもなく、人間なんだと思える作品でした。
ホラー的な怖さより、人間的怖さ、ドロドロ物語が好きな人にオススメの一冊になります。
以下内容詳細です
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目次
☆鵜頭川村の事件
著者:櫛木理宇
あらすじ
墓参りのため、亡き妻の故郷・鵜頭川村を三年ぶりに訪れた岩森明とその娘・愛子。
突然豪雨に見舞われ山間の小さな村は土砂崩れで孤立。
そして若者の死体が発見された。
犯人は村人か?それとも・・・・
降りしきる雨の中、父と幼い娘は暴動と狂乱に陥った村から脱出できるのか。
血と恐怖のパニックサスペンス。
感想
降雨により外の世界と断絶された小さな村で起こる村内対立を描いた血まな臭いクローズドサークルの物語になります。
時代としては1960~1970年代の連合赤軍など学生運動がおこった昭和の時代背景です。
豪雨により孤立した村で人が徐々に狂気に満ちていく姿がリアルに描かれております。
人間って怖い、人って単純という事がよく分かるような作品となっております。
少し本誌の解説に記載された部分をお借りします。
作者は読者に不快感を体験させる書き方が非常にうまいです。
読者の五感、あるいは心に様々な手法で働きかけてきます。
雨の降りしきる鵜頭川村や、そこに暮らす人々をリアルに体感できます。
グロテスクな表現もあり、読んでいてちょっとキツイなと思うところもありますが、
徐々にその不快感も物語のエンジンとなり、その不快感が快感になってきます。
ただ人間の怖さだけを描いているだけでなく、村の対立のきっかけとなった殺人事件のストーリーもしっかり描かれており、誰が何のために殺人をしたのかミステリーとしても愉しめる物語構成です。
ミステリー&サスペンス要素、両方楽しめる読み応えありの一冊でした。
最後に
子供のころはアクションとか正義が悪をぶっ飛ばす、そのような物語が好きだったのですが、最近は本書のようなヒューマンドラマが好きになってきて「大人になったな~」と思うとあるサラリーマンの若者の一言でした・・・