【2021年このミステリーがすごい大賞作品】元彼の遺言状 著者:新川帆立
おはようございます。
こんにちわ。
お疲れ様です。
アオシュウです(@aoshudesu)
今回は2021年の宝島社さんの「このミステリーはすごい!」の大賞受賞作品「元彼の遺言状」を読み終えたので感想書いていきます。
物語の設定も、さることながら、主人公の女性が強烈で魅力ある作品でした。
主人公のハードボイルドな感じと、坂道を駆け降りるような物語の展開は必見です。
以下内容詳細です。
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目次
☆元彼の遺言状
著者:新川帆立
あらすじ
「僕の全財産は、僕を殺した犯人に譲る」奇妙な遺言状を残して、大手製薬会社の御曹司・森川栄治が亡くなった。
学生時代に彼と三か月だけ交際をしていた弁護士の剣持麗子は、犯人候補に名乗りを出た栄治の友人の代理人として、森川家主催の「犯人選考会」に参加することとなった。
数百億円ともいわれる遺産の分け前を獲得すべく、麗子は自らの依頼人を犯人に仕立て上げようと奔走するが---
レビュー
大企業の御曹司が「僕の全財産は、僕を殺した犯人に譲る」という謎すぎる遺言を残しそれに群がる我こそは犯人という人を集めて犯人選考会をするという、類を見ない物語設定。
また、美しく、やり手の弁護士だが、婚約指輪に「安いんじゃ!」と言って彼氏を振る癖のすごい主人公の登場は、ミステリー好きをワクワクさせる強烈な入りで読んでいてワクワクしました。
親族経営の大企業の経営者家族の遺産相続が話の軸になるので、登場人物や因果関係の設定がゴチャゴチャすると思い来や、思った以上にコンパクトに「ぎゅっ」とまとめられていました。
また、少し強引な感じはありましたが、結末も筋が通った話になっていました。
序盤で投げかけられた遺産相続の謎を回収しており、最後まで楽しく読むことができました。
本作品、昨年大賞を受賞した、「紙鑑定士の事件ファイル」も然り、新たなミステリー作品の片鱗を見せてくれるので、このミステリーはすごい大賞の受賞作品は読むことをオススメ致します。
最後に
今回は昨年のこのミステリーはすごい大賞の作品を紹介しました。
往年の名作であったり、実績のある作家さんの作品を読むのも、もちろん面白いですが、本作のような新人作家さんのエッジの聞いた物語を読むのも、新鮮で読み応えがあります。
今後もこのような賞作品にアンテナを張って随時ご紹介できればと思います。