【紙を「神」にする作品】紙鑑定士の事件ファイル 偽りの刃の断罪 著者:歌田年
おはようございます。
こんにちわ。
お疲れ様です。
アオシュウです(@aoshudesu)
久々に本のレビューブログ書きます。
今回は「紙鑑定士の事件ファイル 偽りの刃の断罪」を読みました。
↑こちらの続編の2作目です。
一作目が好きなテイストだったので本屋で今回の2作目を見つけたとき速攻購入しました。
本作を一言で申すと「着眼点が秀逸だな」です。
たかが紙から、ここまで物語を広げられる作者の歌田さんの才能の凄さがよく分かる一冊でした。
以下内容詳細です
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目次
☆紙鑑定士の事件ファイル 偽りの刃の断罪
著者:歌田年
あらすじ
1:猫と子供の円舞曲
2:誰が為の英雄
3:偽りの刃の断罪
3話収録の短編集になります。
どんな紙でも見分けられる男、渡部の紙鑑定事務所には今日も紙に纏わる一風変わった依頼が舞い込む。
紙粘土のようなものをぶつけられてケガをした野良猫たち。
(猫と子供の円舞曲)
マンガの単行本を「不良品だ」と言って、心を閉ざす少年。
(誰が為の英雄)
そして凶器が消えた奇妙な殺人事件・・・?
(偽りの刃の断罪)
前作でお馴染みのプラモデル造形家・土生井や新キャラのフィギュア作家の團の知識を借りながら渡部は複雑な謎を解決していく・・・
紙・フィギュア・アメコミ・印刷・コスプレなどさまざまな分野の知識を詰め込んだ一冊です。
レビュー
誰しもが当たり前に触る紙を物語の中心に置くというのは客観的に見ても難しいと思います。
そんな難しい設定の中でも話の広げ方はかなり上手だなと感じました。
著者の紙への知識には感服します。
そしてたかが「紙」にもたくさん種類があったり、異なる性質があるのは読んでいて驚かされました。
主人公が披露する紙の知識は専門的な表現が有りますが話自体はシンプルで読みやすい物語になっているかなと思います。
本作だけ読んでも勿論楽しめます。
しかしながら一作目で世界観をなんとなく掴んで2作目の本作を読んだほうが楽しめるかなと感じました。
最後に
著者の歌田さんはこの紙鑑定士シリーズがデビュー作品なのでこの続編は勿論ですが、新たな作品もぜひ出してほしいなと期待してます。