【佐方貞人シリーズ第三弾作品】検事の死命 著者:柚月裕子
おはようございます。
こんにちわ。
お疲れ様です。
アオシュウです(@aoshudesu)
3連続佐方シリーズの紹介です。
今回はシリーズ三作目「検事の死命」を読み終えたので書評書いていきます。
今回は話の着眼点といい、話の膨らましかたといい、かなり自分好みの作品でした。
以下内容詳細です。
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目次
☆検事の死命
著者:柚月裕子
あらすじ
本作は2つの短編、一つの中編の話が収録されております。
一話:心を掬う
二話:業をおろす
第三話:死命を賭ける「死命」刑事部編
第四話:死命を決する「死命」公判部編
※三話&四話は同じ話です。
電車内で女子高生に痴漢を働いていたとして会社員の武本が現行犯逮捕された。
武本は容疑を否認し、金を払えば示談にすると少女から脅されたと主張。
さらに武本は県内有数の資産家一族の婿だった。
担当を任された検事・佐方貞人に対し、上司や国会議員から不起訴にするよう圧力がかかるが、佐方は覚悟を決めて起訴に踏み切る。
権力に挑む勝算はあるのか?
(「死命を賭ける」&「死命を決する」)
私的にはやはり、中編の物語「死命を賭ける」「死命を決する」がオススメです。
正義とは何ぞやというのを痛感できます。
レビュー
他のミステリー作品だと、やれ殺人事件などが題材になってくることが多い中、本シリーズは事件の規模があまり大きくないのが特徴です。
ですので、事件背景などにリアリティを感じることができます。
本作の「検事の死命」もそれに倣った感じになります。
私のお気に入りの三話、四話の事件の題材を申し上げると「痴漢」を題材にした物語です。
「痴漢」はミステリーの題材にするのは中々渋い題材かなと感じておりました。
しかし、上からの圧力に闘う姿、勝負の命運を分けるヒリヒリ感などミステリーの面白い要素をすべて楽しめる物語となっております。
最後の怒涛の展開は本当に必見です。
最後に
他に検事の作品を読んだことありますが、ここまで検事の仕事に密着している作品はないかなと感じます。
検事の仕事とは何か?というのが良く分かる作品です。
早速次の作品の「検事の信義」を読んでいます。
また読み終えたらレビュー書いていきます。