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【胸糞感情でいっぱいになる小説】代償 著者:伊岡瞬

おはようございます。

こんにちわ。

お疲れ様です。

 

アオシュウです(@aoshudesu

 

今回は伊岡瞬さんの「代償」を読み終えたので、レビューを書いていきます。

 

「名作には名悪役あり。」

 

その言葉を彷彿させる一冊でした。

  

本作の悪が、とにかくブラック過ぎです。

 

本書は前半、後半という形で2部構成になっております。

 

前半、かなりグロテスク(というかヘビー)な話なので、読んでいて黒いモヤモヤが生まれてきて、お腹いっぱいになりました。

 

心が折れかけるぐらい感情を揺さぶられるので、逆に面白くて読む手が止まりませんでした。

 

昼ドラ系のドロドロしたやつが好きな人にはオススメの一冊です

 

以下詳細です

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目次

 

☆代償

著者:伊岡瞬

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あらすじ

平凡な家庭で育った小学生の圭輔は、ある不幸な事故をきっかけに遠縁で同学年の達也と暮らすことに。

 

運命は一点、過酷な思春期を送った圭輔は、長じて弁護士になるが、逮捕された達也から依頼が舞い込む。

 

「私は無実の罪で逮捕されました。どうかお願いです。私の弁護をして頂けないでしょうか」

 

裁判を弄ぶ達也。

 

巧妙に仕組まれた罠。

 

追い詰められた圭輔はこの悪に対峙できるのか?

 

本書見所

・胸糞注意(褒めてます)

→とにかく、話がエグイです。

目を背きたくなるシーンがいくつもあり、後味が最高に悪いです。

 

でも、そこが本書の面白いポイントかなと思います。

ドス黒い気持ちとは裏腹に一気読みしてしまいました。

 

ちなみに前半読み終えた時、エグ過ぎて深呼吸して一回、本を閉じました(笑)

 

・悪役の達也が狡猾で頭が切れ、容量が良いのに対して、主人公・圭輔がパッとしない感じがまた良く、物語の面白さを引き出している。

→物語を通して(特に前半)主人公の圭輔がどんくさいかつ、パッとしないので、達也にやられ放題です。読んでいてすごくイライラしました(笑)

でも、この立ち位置やキャラだったからこそ、話に重みを持たせる事ができ、昼ドラのような面白さがあったのかなと思います。

達也の根っからのヴィランっぷりは個人的には本書の見所です。

 

最後に

 ちなみに、この作品を読み終えた後、速攻「悪寒」を購入しました。

今読んでいますが、話の展開がかなり私好みです。

 

伊岡さんの作品と私は相性が良いのでしょうか?

 

また「悪寒」読み終えたらレビュー書きます。