【社会派医療ミステリー小説】ラスプーチンの庭 著者:中山七里
おはようございます。
こんにちわ。
お疲れ様です。
アオシュウです(@aoshudesu)
今回は犬養隼人シリーズ最新作の「ラスプーチンの庭」を読み終えたので感想書いていきます。
犬養隼人は個人的には、かなり好みの主人公です。
特段の推理力などやカリスマ性があるわけではなく、己の足で事件を解決する様は一般ピープルの私にとっては非常に共感を持てるからです。
ドクターデスの遺産で映画化もされたので、ぜひ多くの人に犬養隼人の作品を見て頂きたいです。
以下内容詳細です。
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目次
☆ラスプーチンの庭
著者:中山七里
あらすじ
死んでも忘れない。
いつか必ず仕返しするんだから。
中学生の娘・沙耶香を病院に見舞った警視庁捜査一課の犬養隼人は、沙耶香の友人の庄野祐樹という少年を知る。
長い闘病生活を送っていた祐樹だったが、突如自宅療養に切り替え退院することに。
しかし一か月後、祐樹は急死。
犬養は告別式に参列するが、そこで奇妙な痣があることに気づく。
同時期に同じ痣を持った女性の自殺遺体が見つかり本格的に捜査が始まる。
やがて【ナチュラリー】という民間医療団体に行き当たるが・・・
書評
本作品はミステリー的な要素を楽しむというより、自由診療の闇を描いた作品のテイストを楽しむことに趣を置いた作品かなと思いました。
自分が、もしガン治療でつらく、しんどい長期医療を受ける立場だったら、どうするか?というのを想像しながら読むと、それぞれの登場人物の情景や心情が理解できて楽しめる作品かなと思います。
自由診療の闇とうまくミステリー要素と絡めた作品で
人というのは脆く、単純なんだなというのがよく描かれています
そして、毎回思うのがタイトルが変わり種だけど、絶妙に的を得ている・・・
最後に
最近、中山七里さんの作品を読んでいなかったので久々に楽しめました。
改めて思ったことは普段ミステリー本を読まない人には中山七里さんの作品は非常にオススメだなということです。
物語がシンプルでサクッと読めるというのと、シンプルな物語構成の割にはトリックや仕組まれた真実がしっかり作り込まれており作品を楽しめるからです。
それに作品数が半端ないので、好みに合わせて作品を選択できます。
ぜひ、そこのあなた、もし中山七里さん作品を読んでいなかったら、騙されたと思って読んでみてください。