【今の世界の風刺画】ヒポクラテスの試練 著者:中山七里
おはようございます。
こんにちわ。
お疲れ様です。
アオシュウです(@aoshudesu)
今回は中山七里さんの最新作
「ヒポクラテスの試練」の書評をしていきます。
法医学に視点を当てたミステリー小説。
この「ヒポクラテス~」シリーズは現在2作でており、こちらが3作目になります。
過去作を見たことないので比較できないですが、こちらの一冊はミステリー色はあまり強くなく
どちらかというと医療にスポットを当てた作品かなと思いました。
法医学の世界はなかなか表に出てこないジャンルで、
本作品を読めば、法医学の世界が垣間見れます。
以下詳細です
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☆ヒポクラテスの試練
著者:中山七里
あらすじ
偏屈だが解剖の腕は超一流の光崎藤次郎が率いる浦和医大法医学教室に、
城都大学附属病院の内科医・南条がやってきた。
南条は前日に搬送され急死した前都議会議員・権藤の死に疑問があるという。
肝臓がんが死因とみられていたが9か月前に受けた健康診断では問題が無かった。
捜査に駆り出された埼玉県警の古手川は、権藤の甥が事故米を使って毒殺をもくらんだ証拠をつかむ。
しかし光崎が司法解剖から導き出した答えは恐るべき感染症だった。
直後、権藤の周囲で新たな不審死が判明。
感染源特定に挑む新米助教・栂野真琴がたどり着いた驚愕の真実とは!?
書評
この一冊を読み終えて、
まず最初に思ったことは「これ今の世界、表現しているじゃん」と思いました。
現実世界のコロナ蔓延とアメリカで問題になってる黒人問題の差別。
この二者を表現は違えど、ぎゅっとコンパクトに凝縮した作品です。
現実世界とリンクしておりある意味、親近感が湧き物語に没頭できます。
コロナの感染源は現在明確に分かってないですが、
本書を読むと「実際はコロナって些細な事で起きたんじゃないかな」とか想像してしまいます。
そして、メイン登場人物の浦和医大法医学教室のメンバーの個性がとにかく強い。
でもその反面、仕事とかはきっちりするスマートさが、かっこいいなーとか思いながら読んでいました。
最後に
最近医療ミステリーを見過ぎて、自分が医者になったのではないかと勘違いしています。笑
知らない世界、関わらない世界を知ることができるのも読書の魅力だと感じてます。
もっといろいろな本を読み、知らない世界を開拓していきたいと思います。