【たかが殺人じゃないかの前日譚】深夜の博覧会 著者:辻真先
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アオシュウです(@aoshudesu)
こちらの「たかが殺人じゃないか」の前日譚の作品「深夜の博覧会」を読み終えたのでレビューおよび感想を書いていきます。
戦前の情景が事細かに書いてあり、時代背景などを思い浮かべながら読むことができました。
以下内容詳細です
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☆深夜の博覧会
著者:辻真先
深夜の博覧会 昭和12年の探偵小説 (創元推理文庫) [ 辻 真先 ]
深夜の博覧会 昭和12年の探偵小説【電子書籍】[ 辻真先 ]
あらすじ
昭和12年(1937年)5月、銀座で似顔絵かきをしながら、漫画家になる夢を追いかける那珂一兵のもとを、帝国新報(のちの夕刊サン)の女性記者が訪ねてくる。
開催中の名古屋汎太平洋平和博覧会の取材に同行して挿絵を描いてほしいというのだ。
超特急燕号で名古屋に向かい華やかな博覧会を楽しむ最中、一報がもたらされた殺人事件。
名古屋にいた女性の足だけが東京で発見された!?
同時に被害者の妹も何者かに誘拐され・・・
名古屋と東京にまたがる不可解な謎を、一兵はどんな推理をめぐらせて解くのか?
空襲で失われてしまった戦前の名古屋の町並みと共に描く長編ミステリー。
レビュー
登場人物は同一の人物が出てくるときがありますが、基本「たかが殺人じゃないか」とは別作品になります。
「たかが殺人じゃないか」は戦後、本作品は戦前となり時代背景のそれぞれの面白さがあります。
実際にその時代を生きた、御年89歳の辻真先さんが描く描写は文献だけでは描けないリアルな感じがヒシヒシと伝わり作品の面白さに拍車をかけておりました
名古屋にいた女性の足だけが東京で発見されるという謎な事件のトリックや犯人も驚愕するのですが、その先の犯人や被害者の背景が、ただの不可解な殺人事件ではなくしている当たりが読んでいて物語の深さを感じました。
ただ、褒め言葉でもあるんですが、あまりにも時代背景や描写が当時を再現しすぎて、平成初期生まれの私は少し読んでいて大変でした(笑)
歴史の近現代好きな人とかは楽しめる作品かもしれんません。
最後に
こちらの辻さんのツイッター見たんですけど、アクティブ過ぎて若者の私も頭が上がりませんでした。
新たな新作も今後刊行するみたいなので、注目して追っていきたいと思います。