【知念実希人さんの原点の作品】レゾンデートル 著者:知念実希人
おはようございます。
こんにちわ。
お疲れ様です。
アオシュウです(@aoshudesu)
今回は知念実希人さんの「レゾンデートル」を読み終えたので書評ブログを書いていきます。
何作か知念作品を読んでいますが、これまでとテイストが違った印象を持ちました。
医療に特化したミステリーテイストの作品が多いのですが、本作品は主人公VS犯人のよな形で明瞭な作品だなと感じました。
ミステリーを楽しむと言うよりか、主人公並びに回りの人の生き様を読んで楽しむという感じです。
知念作品が好きな人はぜひ読んで欲しい作品です。
以下詳細です
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目次
☆レゾンデートル
著者:知念実希人
あらすじ
私がジャックですーーーー
殺人者の<存在理由>とは?
末期癌を宣告された医師・岬雄貴は酒浸りの日々を送っていた。
ある日、不良から暴行を受けた岬は、復讐を果たすが、現場には1枚のトランプが・・
そのカードは巷を騒がしている連続殺人鬼「切り裂きジャック」のものと同じだった。
その後、謎の殺人鬼「切り裂きジャック」と岬の奇妙な関係が始まる。
書評
もし、自分の「死」がいつ訪れるかが分かったら、貴方はどうしますか?
勿論、すぐに答えることはできないと思います。
というか、逆にすぐ答えられる人は、それはそれで怖いですねw
主人公が「死」という現実を突き付けられ、その直後、最悪の殺人鬼「切り裂きジャック」と持ちず、持たれずの関係を持つ、主人公の数奇な運命を描いた物語です。
いざ、主人公の立場に立ってみることを想像すると、主人公が選択する行動も理解できない事もないなーと思いながら読んでいました。
クライマックス、主人公・岬が笑って潔く死ぬため、ジャックと対峙する場面は感動必至です。
主要登場人物のそれぞれの目線で話が進行する形になっており、情景や行動の背景などがよく分かり読みやすかったです。
本作品はミステリーやトリックを楽しむという感じではなく、それぞれの登場人物の心情や事象を理解して、一つの大きな物語になるというのを楽しむ作品かなと思いました。
最後に
本誌と全然関係ないですが、この「レゾンデートル」の出版会社の実業之日本社さんの「100年たっても本が好き」というキャッチコピーが好きです(笑)
どこが良いとか言われると、難しいですけど、語呂とか諸々好きです。