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【2019年第17回「このミステリーがすごい」大賞作品】怪物の木こり 著者:倉井眉介

おはようございます。

こんにちわ。

お疲れ様です。

 

アオシュウです(@aoshudesu

 

今回は宝島社開催第17回「このミステリーがすごい」(2019)大賞作品の「怪物の木こり」を読了したので紹介していきます。

 

 

私の可愛いランキング圧倒的ぶっちぎり一位の浜辺美波さんが推薦された一冊だったので即買いしました(単純)

 

悪VS悪の闘いを描いたサイコサスペンスになります。

 

飽きさせない目まぐるしい展開は、読んでいて飽きないです。

 

普段あまり読書をしない人にもおすすめの一冊です。

 

以下詳細です

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 ☆怪物の木こり

著者:倉井眉介

 

 

あらすじ

良心を覚えることなく、自分にとって邪魔なものたちは日常的に何人も殺してきたサイコパスの敏腕弁護士・二宮彰。

 

ある日彼が仕事を終えてマンションへ帰ってくると、突如「怪物マスク」を被った男に襲撃され斧で頭を割られかけた。

 

九死に一生を得た二宮は男を探し出し復讐することを誓う。

 

一方そのころ頭部を開いて脳みそを持ち去る連続猟奇殺人が世間を賑わせていた。

 

レビュー&感想

この話はバリバリ経営者の主人公がいきなり人を殺す所から始まります。

 

主人公が映画に出てきそうな典型的なサイコパスでしたという衝撃的な事実から始まります。

 

そして次の場面では主人公が自宅に帰った瞬間、マスクを被り斧を持った人に襲われるという物語のクライマックス級の出だしで読んでいてさすがにビックリしました。

 

日陰から事件を解決(むしろ復讐)しようとする二宮の物語を中心に話は進んでいきます。

 

しかしながらその一方で女性刑事の戸城嵐子視点で少しずつ事件の紐を解いていく様が描かれています。

 

通常であれば正義の警察サイドで話が進むのですが悪のサイドで物語が進行していく感じはこれまで類を見ない作品だなと思いました。

 

警察や二宮は同じ事件の答えを探し求めるのですが、プロセスや視点を変えるだけでこんなにも話の意味や捉え方が変わってくるのかと感心しました。

 

ぶっ飛んだ設定、個性が強いキャラクター、目まぐるしく変わる展開は読者を引き込みあっという間に読み終えることができます。

そして「もう終わり?」と、つい言ってしまうこと間違いなしの作品です。

 

最後に

 

今回紹介した一冊は第17回「このミステリーがすごい」に選ばれた作品になります。

 

完全に私の偏見になります。

このような賞の大賞を受賞する作品は良い意味で通常のミステリーとは逸脱しており新鮮な気持ちで読むことができます。

 

特に近年の作品は、描かれている作者の世代と私の世代が近くなってきているので共感して読めることが多いです。

 

あー年取ったなー(遠い目)

 

 

怪物の木こり (宝島社文庫 『このミス』大賞シリーズ) [ 倉井 眉介 ]

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