【不可解な誘拐事件の犯人は?記者が暴く衝撃の真実とは】セイレーンの懺悔 著者:中山七里
おはようございます。
こんにちわ。
お疲れ様です。
アオシュウです(@aoshudesu)
今回、新木優子さんを主演で10月にドラマ化された「セイレーンの懺悔」を読み終えました。
中山七里作品2連続読了です。
正統派のドンデン返しの物語だなと感じました。
シンプルで読みやすい。
ミステリー小説のおもしろさに改めて気がつかされる作品でした。
「王道だけど外せない」そんな作品です。
以下内容詳細です。
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目次
☆セイレーンの懺悔
著者:中山七里
セイレーンの懺悔 (小学館文庫) アマゾン
あらすじ
不祥事で番組存続の危機に陥った帝都テレビ「アフタヌーンJAPAN」。
配属二年目の朝倉多香美は、里谷太一と起死回生のスクープを狙う。
そんな折、葛飾区で女子高生誘拐事件が発生。
被害者は東良綾香。
身代金は一億円。
報道協定の下、警察を尾行した多香美は廃工場で顔を焼かれた綾香の遺体を目撃する。
綾香がいじめられていたという証言で浮かぶ少年少女のグループ。
主犯格の少女はかつての小学生レイプ事件の犠牲者だった。
マスコミは被害者の不幸を娯楽にする怪物なのか?
葛藤の中で多香美がたどり着く衝撃の真実とはーーーーー
レビュー
「まさかこいつが犯人かよ」と言ってしまいました。
スタンダートドンデン返しかつ、物語が二転三転するので、飽きなく読むことができます。
良かったなーと思った点は、主人公の朝倉多香美の情景表現が非常にリアルに描かれておりました。
一人間としての朝倉と、記者として「伝える」ことに奮闘する朝倉の葛藤は、
読者の私が新人の報道記者になっている感覚で読むことができました。
序盤はコンビを組んでいる社会部のエース記者・里谷におんぶに抱っこ状態だったのが、最終的に朝倉一人で本事件の重要なスクープを得るシーンは読んでいて「よくやった!」と歓喜しました。
報道においてもインターネットが覇権を握りつつある時代。
より身近になったニュース。
その奥にある発信元のマスコミの裏側を知ることができる作品です。
最後に
本書の解説を書いた元記者の池上彰さん曰くメディアの仕事についてかなりリアルに描かれている作品らしいです。
本書で描かれている記者の仕事が現実であるならば、記者のような仕事は絶対自分に向いてないと思いました(笑)