【やられても、やり返さない銀行員の物語】笑えシャイロック 著者:中山七里
おはようございます。
こんにちわ。
お疲れ様です。
アオシュウです(@aoshudesu)
今回は中山七里さんの「笑えシャイロック」を読み終えたのでレビュー書いていきます。
この手の銀行ネタはどうしても池井戸潤さんの半沢直樹などの作品を思い浮かべますが、中山七里さんが描く銀行員の物語はまた角度が違う描かれ方をしており、面白い作品でした。
ぜひこちらのブログを読んで興味が湧きましたら購入して読んでみてください。
以下詳細です。
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目次
☆笑えシャイロック
著者:中山七里
あらすじ
死んでも金を取り返す。
入行3年目の銀行員・結城が配属されたのは日陰部署と囁かれる渉外部。
落胆する結城はある日、上司である伝説の不良債権回収屋・山賀に伴われ、小さな町工場を訪ねる。
多額の負債を抱え破産寸前の工場を山賀は鮮やかな交渉術で救う事に成功。
山賀の美学に惚れ込んだ結城は彼の背中を追い業務に邁進する。
だが、山賀が何者かに殺されてしまう。
巨大銀行の闇に立ち向かう男たちの熱き思いが炸裂する渾身の金融ミステリー。
本書の見所
・主人公とその上司・山賀の銀行員の二人三脚の物語かなと思ったら、まさかの山賀が何者かに殺されて物語が一気に方向転換していきます。
この方向転換具合が読み手を「山賀死ぬんだ・・・」とまさかの展開に興味をそそられ一気に読み進めることができました。
・凄腕の山賀の後を継いだ、結城の仕事っぷりが良い。
知恵を絞って四苦八苦しながら0から成長していく姿は、同じサラリーマンとして共感を持って読むことができます。
会社員の人必見です。
・ヤクザではない銀行員としての債権回収物語がスカッとする
債権回収の仕事をひらたく言うと貸した金を回収することになります。
ウシジマくんなどマイナスなイメージで持ちがちですが、この物語で描かれているのはあくまで銀行員の債権回収物語で、最終的に債権者、銀行側がWIN-WINの関係かつ、債券者の会社を立て直すという結末になります。
そこの物語構成などは読んでいて「なるほどね~」と驚かされること間違いなしです。
・しっかり犯人を追い詰めるドンデン返しがある
本作は主人公・結城の債権回収の物語と山賀を殺した犯人を見つけるという両軸の物語で話が進行していきます。
クライマックス、まさかの犯人でした。
自分の推理が外れて少し悔しかったです(笑)
最後に
しかしながら、汚れ仕事でも自分の意識の持ちようでかっこいい仕事にすることができるんだなと主人公・結城の仕事ぶりや山賀の生き様を読んで感じました。
少し胸の中がスッとし、仕事を頑張ろうと思えました。