【中山七里12か月連続刊行企画の第2弾作品】帝都地下迷宮 著者:中山七里 ※ネタバレなし
おはようございます。
こんにちわ。
お疲れ様です。
アオシュウです(@aoshudesu)
今回は中山七里さんの
「帝都地下迷宮」のレビューをしていきます。
現実で起こった、ある事象をと組み合わせた作品になります。
この作品に限らず、中山七里さんの作品は現実での社会問題とミステリーを組み合わせた作品が多い印象で、現実感をもって読むことができ面白いです。
現実で本書で起こるようなダイナミックなことは起きてないと思います。
しかし、大なり小なり本書で描かれた似ている事は起きたんだろうなと考えながら読まざる負えませんでした。
以下詳細です。
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☆帝都地下迷宮
著者:中山七里
<あらすじ>
鉄道マニアの公務員、小日向はある日、趣味が高じて廃駅となっている地下鉄銀座線萬世橋駅へと潜り込む。
そこで思いがけず出会ったのは、地下空間で暮らす謎の集団。
身柄を拘束された小日向に、彼らは政府の「ある事情」により地下で暮らしていると明かす。
その地下空間で起こる殺人事件。
彼らは互いにマークする捜査一課と公安の対立も絡み、小日向は事件に巻き込まれていく・・・・
<書評>
著者の作品の醍醐味でもあるドンデン返しもしっかりありつつ、社会の闇に「グサリ」とメスをいれる物語展開もあり楽しめました。
何故たくさんの人が地下鉄の地下空間に住んでいるのか?
この理由が物語のカギを握ります。
そのカギを知った主人公が悩みつつも良心に従い警察に立ち向かっていく姿は何故か共感を持てました。
最後あたりの自分の心境としては「物語がどのようになるのだろう」と「主人公頑張れ」と応援しておりました。
そして、その「とある事情」というのは日本で実際に起きた事件が元に描写されているのは間違いなくリアルを感じながら本書は読むことができます。
<最後に>
この物語に出てくる銀座線などはたまに乗車したりするので、そこにも親近感が湧きました。
実際に本書のように地下廃駅とかに人がたくさん住み着いていることはないと思いますが、この本を読んだあとに地下鉄とか乗ると若干妄想しちゃいます。笑